牧ノ戸峠〜久住山

コース難易度

コース注意点

1.山に何度か登られたことがある方はこれといって注意する点はないほどやさしいコースではあるが、融雪期等は登山道の状態が非常に悪くなるので、その点は注意。
2.登山期は牧ノ戸峠の駐車スペースがいっぱいになるので注意すること。牧ノ戸峠付近に路駐している人が多いが、あまり変なところには止めないように。長者原の方が駐車場が広いので場合によっては長者原〜牧ノ戸間を徒歩(登り1時間、降り40分)かバスを利用する(ただしバスの便は少ない)。

九重連山登山において、もっとも人気が高く簡単に久住山山頂を目指せるコースです。コース上特に注意するような場所もなく天気がよければ軽装でも登れます。が、いざという時のための準備くらいはして登ってください。


牧ノ戸峠には駐車場・売店・飲食店・トイレ・自動販売機などがあって便利です。駐車場も以前より広くなりましたが、登山期の連休などは朝7時頃には満車になってることも多いので注意が必要です。

牧ノ戸峠の駐車場のすぐ横から登山道が続いています。

登り始めると、いきなりコンクリの登り坂がしばらく続きますので、結構きついです。約20分登ると第1展望台を経て第2展望台へ到着します。第2展望台までは軽装で大丈夫ですし、阿蘇五岳や湧蓋山の眺めが見事ですのでレジャーでこられた方も登ってみてください。

(所要時間)牧ノ戸峠〜第二展望台 約25分


第二展望台からは沓掛(くつかけ)山越えの岩場になります。途中はしごや鎖なんかがあって、ちょっぴり岩登りの雰囲気を味わえます。沓掛山のピークは岩場を抜けているうちにいつの間にか越えてしまいますが、よく見ながら登ると岩場の途中に沓掛山の山頂を示す標識があります。

※この場所は軍手があった方がいいです。

(所要時間)沓掛山越え 約10分


沓掛山を越えると本当に山に登ってるの?と思われるくらいの、なだらかな登りが続きます。牧ノ戸峠のコースの易しさの主因は、このなだらかな登山道が全行程の半分以上を占めているからです。この緩やかな登りは西千里を経て星生崎まで続きます(地図で確認してください)。星生崎まではコース上特に注意する点もなく、迷うこともないでしょう。ただし、雨天の後や融雪期は登山道が非常にぬかるんでいますので覚悟が必要です。

(所要時間)沓掛山〜星生崎 約60分


写真は西千里浜からみた久住山です。画面中央に広々と登山道が続いています。西千里浜はほぼ平坦地ですので非常に歩きやすいです。登山道は星生崎(画面左端の岩場)のすぐ横に伸びています。星生崎付近は岩場ですので足を取られないように注意してください。ここのアップダウンを越えると、すぐに無人避難所がある広場へと到着します。

(所要時間)星生崎の岩場越え 約10分


写真は星生崎付近の小ピークから無人避難小屋&広場を写したものです。とりあえずトイレはあります。以前は浸透式でしたが現在は大改修がおこなわれて微生物の力で汚物を分解するバイオトイレとなっています(冬は使用禁止です)。写真では広場のすぐ上よりゆるい右カーブを描きながら登山道が続いています。広場のすぐ上には北千里浜からのルートが合流していて、その場所は「久住分れ」と呼ばれています。

(所要時間)久住分れ〜久住山山頂 約40分
(注意)ここから山頂付近までは強風帯です。登り口ではそよ風程度でも、このあたりはものすごい暴風だった・・・なんて事がありますので注意してください。


久住分れから少し登った所から登山道を写したものです。

久住分れから頂上までは足場の悪い上り坂が続きます。急坂というほどでもないのですが歩きにくい上、今まで登ってきた分の疲れも出てきて体力の無い人は頂上まで、まさに心臓破りの坂となっています。一部の人は折角ここまで登ってきたのに、この頂上までの坂を登りきれずに登頂を断念する人を見かけますので、体力に自信の無い人はここまでのペース配分が重要となります。

(注意)ここからは登山道が拡散していてはっきりとしません。基本的にはどこを通っても合流して山頂に通じていますが、視界が悪い時は特に初心者は道を見失う可能性がありますので注意してください(遭難事故も起こっています)。 山頂に登る際に荷物を置いていく方がおられますが、人が少ないとカラスに間違いなく悪戯されます(ザックのファスナーなんて簡単に開けられ中身を引っ張り出されます(驚))ので重くても山頂まで荷物を持って行くことをお勧めします。


久住山山頂の標識と硫黄山の噴煙です。九重連山の山頂は、どこも展望に優れています。特に久住山は南側の展望に優れ、眼下に久住高原、遠くに阿蘇山や祖母山系の山々が望めます。この広大な景色と山頂の心地よい風が今までのキツさを吹き飛ばしてくれます。