くじゅう連山登山日記

ここでは私がくじゅう登山をした時の事について書いていきます。まぁ登山日記みたいなものです。
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2003-06-06(金曜日)

長者原〜法華院〜平治岳のピストン(車中泊)

先週から予定してたとおりミヤマキリシマ(深山霧島)群生地、平治(ひじ)・大船(たいせん)山へと向かいました。

経由地法華院温泉(九州最高地の温泉)で休憩中に遠目から平治岳・大船山を見比べると明らかに平治の方が色づきが良く、大船のほうは色あせた感じに見えましたので当初の大船経由で平治に向かう予定を急遽平治経由の大船へと変更。早速大戸越(おおとごし)へと向かいました。

登山道では平日にもかかわらず多くの人とすれ違い、夏至前の強い日差しが照りつける中大汗をかいて大戸越へと到着。しかし群生地の一つである大戸越・平治岳南斜面はここ数日の暖かさで既にミヤマキリシマのピークは過ぎており、いつもの派手さが無くちょっとガッカリでした。

小休止のあと平治岳南斜面の急坂に取り付きましたが、ちょうど関東方面(?)からの団体ツアー客が先を行っていて、平治岳南峰直下にある岩場で大渋滞・・・(汗)。普段30分もかからない平治岳南峰に倍近い時間を費やしてやっとこさ到着したところで、目の前に広がる景色に大感動!!平治岳本峰斜面が見事なまでにミヤマキリシマの花で覆われ、まさに「ピンクの絨毯」という表現がぴったりな見事な景色が広がっていました。今年も虫食いが多いとの話でしたのであまり期待せずに登ってみたのですが、見事良いほうへ期待を裏切ってくれました。確かに虫食いの為に茶色に変色した株も多く見られましたが、それを補ってあまりあるほどに見事に花をつけた株が多く本当に感動でした。

たんまりと写真を撮って風景に陶酔していると遠くでゴロゴロと不気味な音が・・・。携帯で気象レーダーを確認すると九重連山北方に怪しげな雨雲が・・・。これはイカンと思い、大船山をキャンセルして下山を開始しましたが、途中法華院を過ぎたあたりから上空に轟く雷鳴と共に大粒の雨が・・・。荷物を減らすために天気予報を信じてしっかりとした雨対策を施してなかったために下山し終えたときはびしょ濡れでした(泣)。これからの季節きっちり雨具の用意はしとかないと駄目ですね・・・。

<ミヤマキリシマ情報(もう遅いけど)>
ミヤマキリシマは更新日現在で各山頂付近でピーク、少し低い峠(大戸越など)等は既にピークアウトしています。また今年は平治岳・三俣(みまた)山・扇ヶ鼻付近が見事で北大船・段原(だんばる)は虫食いが酷くイマイチ。


まさに「ピンクの絨毯」

写真の領域に限っていえば殆ど虫の害も無く見事に咲き誇っていました。
登って来た登山者から次々と歓声が上がっていました。
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平治岳南斜面と霞む三俣山

大船・平治鞍部の大戸越から平治岳南峰にかけての斜面にもミヤマキリシマの群生地があります。
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法華院温泉と三俣山斜面

九州最高地の山小屋は平日にもかかわらずたくさんの人で賑わっていました。
崖に転々と見えるピンク模様はミヤマキリシマ。
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早朝のタデ原湿原

朝の清清しい空気の中、うっすらと靄に包まれた何だか温かみのある風景が広がっていました。
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