くじゅう連山登山日記

ここでは私がくじゅう登山をした時の事について書いていきます。まぁ登山日記みたいなものです。
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2004-03-13(土曜日)

牧ノ戸〜星生山池糖〜星生山〜久住別れ〜御池〜中岳〜久住山〜牧ノ戸(車中泊)

親父を亡くし、しばらくショックと忙しさで登山を中止していましたが、最近やっと落ち着いてきましたので慰霊登山という形で親父が登りたがっていた星生山を中心に山々を巡ってみました。

快晴の空の下午前10時頃牧ノ戸を出発しました。週後半に降った雨はこちらでは雪だった模様で、まだ所々残る新雪を踏みながらの登山となりましたが、春が近いこの時期、午前中より既に登山道が田んぼ状態になっている場所も所々に見られます。ただ逆に場所によってはまだまだ氷結した雪や霜柱で登山道が軽く10センチは浮き上がっているであろうと思われるような場所もあり、今年の雪の多さを色濃く残してる地点も何箇所かあります。

扇ガ鼻分岐より星生の方に向かました。山頂からの眺めは前日までの黄砂の影響も大きくはなく、この時期としてはとてもよく澄んでいたように感じました。間近に見る硫黄山の噴煙や残雪残る山肌など色の変化に富んだ素晴らしい眺めを満喫して星生崎、久住別れを経由して中岳に向かいました。中岳の真下にある御池は半分程度解氷しており、近くで休憩していると氷のきしむ音や氷の下に入り込んでいた空気の湧き出す音など心地の良い音が聞こえていました。中岳山頂には誰も居らず、午後の心地よい日差しを浴びて大岩の上で寝そべっていると、つい気持ち良くなってウトウトとしてしまい、予想以上に時間を過ごしてしまった為に天狗が城には寄らず、久住山へと向かいました。久住山でも久住高原の穏やかな眺めと日差しの為に再度ウトウトと居眠ってしまい、下山を開始したのは日が傾いてきてやや風が冷たくなってきた夕方になりました。

ただでさえ疲れ気味で重い足取りになっているのに、この時期の午後の牧ノ戸コースは全コースが田んぼの中を歩いているのと同じ感じで、くるぶし付近まで埋まりながら、また登山靴の裏には払っても払っても多量の泥が付着して足に重りをつけて歩くような感じになり、本当に閉口モノです。時期的には既にくじゅう連山は登山期に入っているのですが、登山者が意外に少ないのはやはりこの悪路も関係がありそうだと下山しながら感じました。

悪戦苦闘して下山したのはちょうど日没の頃となり、星生ホテルで温泉につかり、たんぽぽで夕食を食べたのち、長者原で車中泊となりました。


春の雪面

厳冬期の雪面は風が作り出す様々な模様を描き出しますが、春が近くなると日光や気温の上昇により解けた雪が夜に再氷結してパテで整地したかのような平らで滑らかな雪面となります。
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星生全景

星生山の麓には池糖(ちとう)があります。撮影した時間はまだ氷結していましたが、午後は解氷していたようです。
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西千里ガ浜全景

池糖全体の形や西千里に伸びる登山道とケルン、その先に見える主峰久住など形の整った風景を見ることが出来ます。
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星生崎下から望む久住山
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