くじゅう登山日記

ここでは私がくじゅう登山をした時の事について書いていきます。まぁ登山日記みたいなものです。
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2005-05-07(土曜日)

白水鉱泉〜前岳〜鷹巣(往復)

今回は黒岳にシャクナゲを見に行きました。今年はシャクナゲを含めて数年ぶりの花の当たり年ということで期待を膨らませながら登山口に向かいます。天候が良ければ黒岳縦走を考えていましたが、あいにく午前中は前日遅くまで降った雨の影響で山頂は濃いガスに覆われていましたので、晴れ間が多くなった正午前から入山し前岳先の鷹巣岩場までの往復で切り上げることにしました。

GW最後の週末という事で登山者も多いだろうと思っていましたが、天候の回復が遅れていたせいか思ったよりも白水鉱泉の登山口も登路も閑散としていて拍子抜けしました。新緑に覆われた登山道は昨日までの雨のせいで湿度が高く、汗が殆ど蒸発せずに流れ落ちていくというやや不快な状況の中、急坂を登っていきます。既に登山口近くのシャクナゲは終了しており、登山道には散ったシャクナゲの花が至る所に落ちています。3合目付近からはチラホラと遅咲きの花をつけた株も見られましたが、こちらもピークは完全に過ぎています。周りの状況が明らかに変わってきたのは5合目付近にある展望の良い岩場から上で、この辺りから上はピークは過ぎているものの、それぞれの枝先に幾つもの花芽をつけたシャクナゲの株があちらこちらに見られるようになり、場所によっては花のトンネルのようになっている所もあります。昨年、全くと言っていいほど花をつけていなかったシャクナゲの木々に、この一年で何か起こったのか?と思うほど去年とのギャップの大きさに驚き、高湿による不快感など完全に吹き飛ぶほど感動しながら登りつめて行きます。

シャクナゲは前岳山頂付近がピークのようで、まだ咲いたばかりの赤々しい花が登路に多く見られるようになってきた頃に山頂に到着しました。前岳山頂は狭く展望も悪い為に素通りし、更に10分ほど歩いた鷹巣と呼ばれる展望の良い露岩の上で休憩をとりました。鷹巣から主峰・高塚方面も山体に淡いピンクや白の斑点があちらこちらに散らばって見えましたので、ここから先のルートも見事な花をつけているのは間違いなさそうです。休憩中に逆周りで縦走していた方々が何名か通り過ぎて行かれましたが口をそろえて見事だったと言っておられました。

高塚方面に再度ガスがかかり始めましたので小一時間の休憩後に下山を開始。急坂の多い登路は昨日までの雨で普段より締まりがなく、かなり滑りやすくなっていましたので、いつもより時間をかけて慎重に下りました。下山は17時過ぎ。

今年はマンサクといいアセビといいシャクナゲといい九重連山は本当に花の当たり年となっています。あと3週間もすればミヤマキリシマの季節です。この流れを考えると今年のミヤマキリシマも・・・・今から考えるだけで楽しみになってきました。


シャクナゲ
ただただ見事の一言でした。
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シャクナゲトンネル
登りながら少し上の方に目をやると花のトンネルの中を進んでいるみたいにシャクナゲの花が咲き誇ってる場所が何箇所かありました。
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シャクナゲの花
シャクナゲの花は蕾の時が一番色が濃く、咲いたあと時間が経つにつれ淡くなっていきます。
5合目付近のシャクナゲは淡いピンク色のものが多くなっていましたが、前岳付近のシャクナゲは色も濃く花のピークをむかえているようでした。
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鷹巣の岩場から上台方面
ミヤマキリシマのように斜面一面に・・・と言うわけにはいきませんが、ピンクを基調に木々ごとに微妙に花の色合いの変化があり目の保養になります。
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