くじゅう登山日記

ここでは私がくじゅう登山をした時の事について書いていきます。まぁ登山日記みたいなものです。
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2005-11-12(土曜日)

牧ノ戸〜西千里〜星生山〜久住分れ〜久住山〜御池〜中岳〜天狗ヶ城〜牧ノ戸

最近、仕事が忙しく少しサボり気味になっていましたので今回はそれを少しでも挽回すべく4山に登ってきました。

今年の紅葉は遅れに遅れて今年は紅葉せずに落葉しそうなんていう声も聞かれましたが、10月下旬になって一気に紅葉して一気に落葉していきました。全体的に色付きは今一歩だったようですが今年はカエデ類の紅葉が見事だったようで場所によってはコントラストが素晴らしかったようです。本来ならば後2週間ほど早く登って紅葉登山といきたかったのですが、天候や前述の理由により晩秋を感じながらの登山となりました。

長者原よりも標高が低い地域では今が紅葉のピークとあって、やまなみハイウェイはいつもの土曜日よりもかなり車が多めに通っていました。牧ノ戸から入山したのは13時前でしたが当然の事ながら駐車場は満車で牧ノ戸から筋湯に下りる町道に路駐して出発です。登路沿いの木々は既にすっかり落葉しており山は既に冬枯れの様相となっていましたが、それでも山頂までのルートの手軽さから多くの登山者と出会います。

牧ノ戸第二展望台ではすぐ真上でレスキューヘリがホバリングしている現場に遭遇・・何事かと思えば雨上がりの地面で滑って足をひねったのか男性がベンチで動けなくなっていました。レスキュー隊員2人がロープで降下し、男性をヘリに収容して運んでいきました。レスキュー現場の一部始終を初めて間近で見ましたが、(不謹慎かもしれませんが)本当に格好良かったです。私もお世話になる事が無い様に気をつけなければと気を引き締めて遅れたぶん先を急ぎます。

西千里が浜中程から星生山へルートを取り、約30分で星生山山頂です。星生山に登るのは登山解禁後2度目ですが硫黄山の噴煙を間近で見る事が出来るオススメの山です。この日は特に噴気活動が活発で迫力ある風景が目の前に迫ります。長く休憩をとってしばらくこの風景に見惚れていたい衝動に駆られましたが、今日は先々の事を考え小休止のあと稜線沿いに星生崎に向かいます。

星生崎から久住別れへと下り、久住山へ向かいます。久住山へ着いた頃は16時近くになっていましたが、それでも私の後から数組の登山者が訪れます。今日は天狗ヶ城で日没を迎える予定でしたが、まだ時間に余裕があったので岩の上に寝転んで日向ぼっこを楽しみます。山頂付近の気温は5度前後でしたが、それでも風が弱ければ太陽の力で体はポカポカになります。ちょうどウトウトし始めた時に遠くの人の声で目が覚め時計を見ると、ほぼ30分が経過していました。日没に向けて衣服の調整をした後に中岳へと向かいます。

流石に16時を過ぎていましたので久住山以降は人と出会う事も無くなり、一人でトボトボと御池(みいけ)を経由して中岳へ向かいます。久住山での日向ぼっこの時間を少し見誤ったのか中岳に着いた頃は日没時間が迫っていましたので殆ど休憩を取らずに、お隣の天狗ヶ城へ向かいました。

天狗ヶ城に息を切らせながら登りつめて後ろを振り向くと赤く染まった中岳が目の前に・・今日は雨上がりで空気中の水蒸気が多くて夕焼けが綺麗だろうとは思っていましたが、その予想は大当たりでした。紅葉で赤く染まった山には今年は出合えませんでしたが、そのかわり夕焼けで赤く染まった山を見せてくれた太陽と九重連山に感動しながら、山頂で沈みゆく太陽を見送りました。

日没後は月と星々の共演の夜空を楽しみながら下山しました。久しぶりの山登りで結構疲れましたが、久々に充実した山行を楽しめました。


星生山頂の風景
九重連山のエネルギーを肌で感じ取りたい時は星生山やすがもり越付近などがオススメです。
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スクリーン大船
九重連山の巨大な影が大船山頂に向かってジリジリと迫っていきました。
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中岳夕陽に燃ゆ!
今年は残念ながら紅葉を見る事は出来ませんでしたが、代わりにこの日のくじゅうは見事な”紅陽”を見せてくれました。
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静寂を迎える久住
雲ひとつ無い大空の中、太陽から月や星々へ・・・主役交代の瞬間です。
その下で山々は今日も静かに眠りへと導かれていきます。
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Sunset
空気の逆転層でしょうか?
地平線よりも少し上の所に一筋の境界がありますね。
太陽の左に顔を出してる山は方角から考えると雲仙でしょうか?(自信ないですが・・)

稜線の主張
地表の模様が見えなくなり稜線が一番自分を主張できる時間帯ではないでしょうか?
ゴツゴツとして荒々しい星生崎岩場の稜線とその左になだらかに続く稜線・・くじゅうの厳しさと穏やかさの2面性を感じる事が出来ました。
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金星と阿蘇と夕焼けと
くじゅうと同じく眠りをむかえる阿蘇五岳とその麓で営まれる人々の生活・・その光景を特等席で眺めている金星がありました。
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