長者原〜すがもり〜北千里〜久住山
コース難易度
中
コース注意点
1.牧ノ戸峠に次いで久住山へのアプローチ基地として有名。
2.牧ノ戸コースと比べると山頂までの所要時間が長く、また途中やや急坂もあることから中級としたが、他の山を含め何度か登山経験がある人は易しいコースです。長者原の駐車場は相当広いので止められないという事はめったにないです。九重連山登山において、牧ノ戸コースの次に人気が高く、また途中硫黄山を間近に見ながら登山したり、広大な北千里の中を硫黄山の噴煙を見ながら徒歩したりと見所が数ヶ所あります。
長者原ビジターセンターとガソリンスタンドの間のコンクリ道が登山道の入り口となります。橋の手前に登山届ボックスがあります。この道はかつて硫黄山の硫黄を搬出するための鉱山道路で、しばらくはコンクリで舗装された道路を徒歩する事になります。途中車が数台止められるスペースがあり、同じ道を降りてくるのならばこちらに止めても良いのですが、シーズン中はかなり早い時間に満車になります(なおこの駐車スペースより先は一般車立ち入り禁止となっています)。
所要時間:長者原〜坊原分岐 約25分
鉱山道路をしばらく登っていくと大きな砂防ダムのすぐ上に出ます。まもなく坊原への分岐を示す指導標がありますが、どちらに行っても先で再び合流する形になりますので、左折せずにそのまま鉱山道路の方を進みます(時間的には10分ほど違いますが、分岐の方は道が悪く、特に道がぬかるんでいる時はスパッツが無いと確実にズボンを汚します。また2004年に分岐道で遭難事故も起こっています)。
写真は分岐付近のものですが、写真中央を横に走るラインが登山道です。分かりにくいですが中央より左斜め上に続いている(赤いリュックの人が登っている)方が分岐道、そのまま右奥の方に続いている道が鉱山道路になります。
所要時間:坊原分岐〜すがもり分岐 約35分
鉱山道路の方を進む人は読み飛ばしてください。
分岐を左折した場合は、直後の急坂を登りしばらく歩くと指導標があります。その標識を過ぎてすぐに写真のような開けた場所がありますが、ここが唯一道を間違える可能性がある場所です。写真では分かりにくいですが小丘を挟んで左右に枯沢がありますが、正規の登山道はこの小丘の上を通っています。沢の方に行っちゃうと背丈ほどの藪に入り、道が分からなくなってしまいますので注意してください。
鉱山道路と分岐道が再び合流する地点です。分岐道を登る人は、この赤い三角ポールを目印に道なりに進んでください。
分岐道と合流して少し進むと、すぐにすがもり越への分岐を示す標識がありますので、そこから左折します。左折後は写真のような荒涼とした岩場となり、すがもり越を目指します。写真の左上、鞍部がすがもり越となります。最近までは左折せずに鉱山道路(ただし立ち入り禁止区域)を進んだ方がすがもり越には早く着いたのですが、最近分岐道の方も歩きやすいコースに変更され、時間差は無くなったようです。
所要時間:すがもり分岐〜すがもり峠 約30分
(注意)この辺りは硫黄山のガスが流れ込みやすく、また悪天候時はガスもかかりやすく、更にすがもり越え付近は強風帯でもありますので、その点は頭に入れておいてください。
すがもり越に着いたら右手に避難スペースがあります。ここで三俣山との分岐を左に見ながら直進して一旦岩場をくだります。くだりきった所が北千里浜で、ここで左にコースを取ると法華院・坊がつるへ、右にコースを取ると久住山方面となります。ここでは指導標に従って右にコースをとります。広大な北千里の平地を右に硫黄山の噴煙を間近に見ながら進んでいくと、まもなく登りの岩場に差し掛かります。ここからがこのコースで一番きつい登りで登るにつれ斜面が急になっています。
写真左の平坦地が北千里、噴煙を上げている山が硫黄山、左中央奥の山が目指す久住山です。
所要時間:すがもり峠〜北千里入口 約10分
(注意)晴れていればケルンを参考に真っ直ぐ行けば道に迷う事はありませんが、濃霧の時は方向を見失いやすいので十分注意してください。また風向きによっては硫黄山からのガスが滞留し、強い硫黄臭がする事が良くありますので気管支が弱い方も注意してください。
急斜面の岩場を息を切らしながら登りきった所が久住分れとなり、牧ノ戸からのコースと合流します。ここから左に道を取り久住山を目指します。
久住分れから頂上までは足場の悪いのぼりが続きます。歩きにくい上、今まで登ってきた分の疲れも出てきて体力の無い人は頂上まで、まさに心臓破りの坂となっていますのでペース配分が重要となります。
所要時間:北千里入口〜久住分れ 約40分
(注意)ここからは登山道が拡散していてはっきりとしません。基本的にはどこを通っても合流して山頂に通じていますが、視界が悪い時は特に初心者は道を見失う可能性がありますので注意してください。
久住山山頂の標識と硫黄山の噴煙です。久住連山の山頂は、どこも展望に優れています。特に久住山は南側の展望に優れ、眼下に久住高原、遠くに阿蘇山や祖母山系の山々が望めます。この広大な景色と山頂の心地よい風が今までのキツさを吹き飛ばしてくれます。
所要時間:久住分れ〜久住山 約40分