くじゅう連山登山日記
ここでは私がくじゅう登山をした時の事について書いていきます。まぁ登山日記みたいなものです。
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2004-10-17(日曜日)
有氏牧野道〜鳥居窪〜大船山のピストン
紅葉の季節ですので定番の大船山に行ってきました。土曜日に行く予定でしたが前日まで熱の為ダウンしてしまい一日様子を見ての登山となりました。
朝方家を出るときは快晴の天気でしたが、くじゅう周辺は常に雲が発生している状況で大船山頂付近も雲の中です。天気に不安を感じながらも登山を開始したのが12時30分。登山口へ続く林道及び登山道では至る所で台風による倒木を見かけます。紅葉の名所鳥居窪ではまだ紅葉はピークに達しておらず、おまけに頻繁にガスに覆われる状況が続きましたので鑑賞や撮影は止めて先を急ぎます。
山頂付近は断続的にガスがかかる状態でしたが、御池に着いて撮影&鑑賞する30分程度は見事にガスが晴れ、強風で寒さを感じながらも素晴らしい紅葉に見とれてしまいました。御池や山頂付近の紅葉は台風の影響が心配されていましたが、一昨年ほどではなくとも溜息が出るほどに美しく色づいていました。ゆっくりと鑑賞&撮影した後に山頂に向かいましたが15時過ぎの山頂には既に誰も居らず、おまけに風が強く寒い上に断続的にガスがかかる状態で視界も開けません。しばらく震えながらガスが晴れないかどうか待っていましたが、御池方面や眼下の大船山東斜面の紅葉はガスの影響で殆ど確認できない状況が続きました。
紅葉が見られないのならば、もしやと思って山頂付近の岩場に立って太陽に背を向けてみると・・・出ました出ました!ブロッケン現象!自分の影がスクリーンとなった雲に映り、その周りを円形に虹が覆っているのを断続的に確認できます。スクリーン役の雲が近づいたり遠ざかったりするたびに影や虹の大きさが次々に変わっていきます。あまり見る機会がない現象なのでパチリパチリと写真におさめて、ふと再度遠方に目をやると澄んだ青空のもと眼下や目の前をすごいスピードで雲が流れており、まるで天空の城にでもいるかのような感覚に襲われます。この雰囲気が写真で出せるかどうか微妙でしたが、これもパチリ。
さすがに強風の山頂に50分近くいると感覚がなくなるほど寒くなってきましたので岩陰に隠れてガスが晴れないかどうかを待ちます。が、30分経っても一向にその気配がなく帰路の鳥居窪付近がガス発生地帯であることを考えると少し不安になってきましたので、赤く染まる大船はあきらめて17時過ぎに下山を開始しました。
鳥居窪付近は案の定濃い目のガスが発生し始めていましたが、ヘッドランプが必要になる直前に抜けることが出来て一安心。しかし樹林に覆われた獣道のように細い登山道を一人寂しくヘッドランプの明かりだけを頼りに降りましたが・・・・怖かったです(苦笑)。まぁ道がはっきりしてるので迷う心配はありませんでしたが、近くを突然動物が駆け抜ける音には何度となくビクッとさせられました。
登山口についたのはすっかり日の落ちた19時半頃でした。さすがにあれだけ止まっていた車は私のもの以外一台もなく、寂しさを感じながらゆっくりと車で林道を降りていると15m先に突然イノシシが飛び出し!!いや〜車のスピードが出てなくてよかったです。その後七里田温泉に寄って帰路につきました。
御池付近・山頂周辺は思いのほか良く色づいていました。御池周辺はピークを迎えつつあるようでしたが山頂周辺のピークは1週間程度先かな?という印象を受けました。もっとも昨年のようにはっきりとしたピークなくして落葉を迎えるかもしれませんが・・・。
御池付近 昨年掲載した写真は過度の画像処理で色付かせましたが(苦笑)今回はあまり処理せずに比較的しっかりと綺麗に写ってくれてました。 |
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御池付近 御池は多雨の影響で水嵩が普段よりかなり増しており、いつも三脚を立てて撮影する場所は水没していて今回は三脚なしでの撮影です。土曜ならばともかく日曜のこの時間は既に御池にも山頂にも誰も居らず、全て独占状態でした。この後御池付近は断続的にガスがかかるようになります。 |
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ブロッケン 私自身初めて見ましたが印象としては思ったよりあっさりはっきり見えたなって感じです。ガスのかかる山頂で太陽を背に向けて立つと、このような光景を見ることが出来る場合があります。お試しを! |
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大船北斜面の紅葉 常にこのようにガスがかかった状態で全体像を見ることは結局出来なかったのですが、ガスの切れ間から所々顔を出す紅葉を見た限りでは、ピークはまだ先かな・・・という印象でした。 |
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天空の光景 う〜んもう少しラピュタ的な感じを出したかったんですが近くの雲の影響でハッキリしない写真になってしまいましたね・・・。 |
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